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超ソロ社会「独身大国・日本」の衝撃 荒川和久著 これからは「個」の時代に

冷静に天秤にかければ、多くの人は独身を選択するのではないかと思う。

これから増える「独身」「個」「一人身」について語る本書。私もこのまま行けば仲間入り決定だというか、もう仲間である。結婚したいのかと問われれば、「別に」であるし、結婚がそんな良いものだとは思わない。耳年増なだけで、結婚したら価値観が変わるかもしれない。その前に恋人を見つけなければ...

 

生涯未婚率が過去最高を更新し、未婚が増えたらしいが、そうだろうなとは思う。娯楽が増え、コンビニの出店やITの発達・女性の雇用率の増加など、便利と自由が手を取り合い、なるべくしてなったようなものだ。更にアダルトビデオが盛んなニッポン国。そりゃ「一人」が増えるよ。

 

結婚をしないと人間的に欠陥だと思う「空気」が人々をもっと生きづらくさせる。しかし、これからは「個」の時代になるという。金の流れ、他人より、自分のことを優先してしまうと、どうしても「独身」が多くなる。パートナーを作り、子供を育てるということメリットよりもデメリットの方が上回ってしまう。冷静に天秤にかければ、多くの人は独身を選択するのではないかと思う。一時の情熱は一生続かないと誰かが言っていたが、現代の離婚率・シングルマザーの多さを見ればわかるだろう。

 

少子化・人口減少を防ぐには高齢者達との歩み寄りが必要であるが、世代間の違いにより、その溝は埋まることはない。

 

日本人口の3割以上が65歳だという現代。未来を担う若者に夢も希望もなく、子供は欲しいが、これから訪れる未来の事を考えると可哀想で別の所で考える所も出てくる。

 

生を諦めない高齢者がいる限り、残念ながら日は沈み、また昇る事は難しい。

 

仕方がないが、この国のシステムは今の老人が決めた事。あらがうすべはない。その結果が「個の増加」「子供の人口過去最低」「高齢者の人口、過去最高」という素晴らしい結果を残した。

超ソロ社会 「独身大国・日本」の衝撃 (PHP新書)

超ソロ社会 「独身大国・日本」の衝撃 (PHP新書)

  • 作者: 荒川和久
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2017/01/14
  • メディア: 新書